1から6までの数字を60個,な るべくデタラメに書いていってください。
ここで,「デタラメ」とは,サイコロのように前に出た数にとらわれず,1〜6の数字を「無心に」選ぶという意味です。
前後の数とは関係なく出るということは,ゾロ目も結構起きるということ
確率的には6回に1回はソロ目が発生するはずなのに,そう考えないのが人の心理
「バラバラ」は毎回違うことだという思い込み
あるものが出たら,次は出にくくなるという思い込み
「この売り場で一等が出ました!」という宝くじ売り場がある:みんなそこで買いたがるよね?
10円拾って「こんなことで運を使っちゃった!」と泣く人がいる:君もそうかな?
「この売り場で一等が出ました!」の売り場で買う
→幸運は連れ立って来るんだよね!?
「こんなことで運を使っちゃったあ!」と泣く
→幸運の後には残った悪運が来るわけだね?
枠の中に点を24個,なるべくデタラメに打ってください。ここでも 「デタラメ」 の意味は,前に打った点にとらわれずに「作為を持たずに」次の位置を決めるということです。
「確率が等しい」は「均一」とはちがうのだが,どうしてもそう思ってしまう。
ランダムな集まりから「パターン」を見てしまう。
サイコロを投げる回数を増やせば増やすほど,それぞれの目の出現割合は,確率で予想される 1/6 に近づいていく。
回数が多いほど,確率通りに事象が実現する。
仮にある時点で 5 が余計に出ていたとしても,その後 5 が出る確率が増えるわけでない!
カジノ推進法案という愚かなものがあるので,確率論からひとこと
確率的に低いことも願望すれば起きると妄想する
データの分布をヒストグラムで表す
データの分布を密度分布でなめらかに表す
平均のまわりで約7割のデータが入る区間が±σと考えるとよい
平均が同じでもσの小さく狭い分布とσの大きい幅広い分布がある
幅の狭い分布の例:全員の成績がかなりそろっていて優劣の少ないクラス
幅の広い分布の例:身長の高い人低い人が混ざっていて,ばらばらのチーム
左右対称な分布では平均と中央値はどちらも真ん中で一致する
所得分布では平均と中央値がかなりずれる傾向がある
全体の中に少数だけ大きくはみ出したデータがあると,平均はそれに左右される
中央値は順位で真ん中のデータの値なので,外れたデータに左右されないという性質がある
「国民の所得が昨年より50万円アップした」
→お金持ちがさらにお金持ちになったのかもしれない。
中央値のほうが多数の国民の実態を代表している
200人のうち100人に薬を,残りにニセ薬を飲ませた。翌日の状態のまとめ
— | 薬 | ニセ薬 |
---|---|---|
治った | 78 | 76 |
治っていない | 22 | 24 |
薬を飲んでも飲まなくても大半が治っていて,薬の効果があるとはいえない。
新薬を200人の難病患者に投与した治験の結果
— | 薬 | ニセ薬 |
---|---|---|
治癒 | 20 | 5 |
治癒せず | 80 | 95 |
比較の結果,新薬の効果は認められる。
A, B とも,3/4の患者が痛みが緩和,前より激しい運動に耐えられるようになった。
薬を飲んだり,医者に治療してもらったということだけでも, 病気が実際に治ることがしばしばある。ニセの薬や 痛いところに触ってもらっただけでも,「本当に」効く。
これをプラセボ(プラシーボ)効果という。
プラセボ効果は心理的なものであるが無視できないので, 薬の真の効き目を調べるには, 本物そっくりのニセ薬を用いて比較する必要がある。
これはプラセボ効果が役にたったケース
現実に起きている話です
モン族の宗教:悪夢は命取りになるので,お祓いの儀式が必要
虐殺から逃走と移動でお祓いができなかった
70年代末〜80年代初期に若くて健康なモン族200人近くが原因不明の突然死
古い信仰・習慣の衰退
薬の治験において,ニセ薬と本物のどちらであるかを投与する人が知って いたら,その振る舞いが被験者に影響するかもしれない。
そこでプラセボ効果を排除するために,投与する人も,される人も 扱っているのがどちらの薬であるかを知らないように治験を進める。
このやり方を二重盲検法(ダブルブラインドテスト)という。
200人のうち100人に薬を,残りにニセ薬を飲ませた結果
— | 薬 | ニセ薬 |
---|---|---|
治った | 78 | 76 |
治っていない | 22 | 24 |
この治験は二重盲検法で行う必要がある
多くの人が治ったのは,プラセボ効果かもしれない
正の相関: X が大きくなる時に Y も増加する
負の相関: X が大きくなる時に Y は減少する
X が原因でY が起きる = X と Y に因果関係がある
喫煙と肺がんの死亡には因果関係があり,喫煙量と死亡率に相関が認められる。
相関の存在:一人あたり電力消費量の大きい国はガンによる死亡率が高い。
電気によってガンが起きるという因果関係はあるのか?
電気をたくさん使う国は先進国であって平均年齢が高い。がんは高齢者ほどかかりやすい。 つまり,電気がガンの原因であるという因果関係は存在しない。
日本では,昔よりもがんにかかる人が増えて,今や三人にひとりががんで死ぬ。
これは日本人の健康状態がなんらかの理由で悪くなっているせいだ。
みんなもこの話はどこかで聞かされるはず
1990年代から減少している
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確率や統計の問題はとても深く私たちの生活や仕事につながっています。 これから関心を高めて,将来に活かしていきましょう。
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