近頃読んだとびきりの本です。 パトリック・ドゥヴィル『ペスト&コレラ』フランスの医学者・探検家アレクサンドル・イェルサンの伝記小説です。とにかくおもしろい。 ただ,フランスの小説らしい気取った語り口と思わせぶりな文章の組 […]
カテゴリー: 読書メモ
川添愛『数の女王』(東京書籍,2019)
川添愛『数の女王』(東京書籍,2019)を読み終えた。 数論を巧みに織り込んだファンタジーで,最後のクライマックスまで一気に読ませる力作だった。誇り高く冷酷非情な王妃,美しい娘ビアンカ,妹として育てられた心貧しい養女ナジ […]
レ・ミゼラブル
名高いヴィクトル・ユゴーの「レ・ミゼラブル」を読んだのは中学一年のとき,たぶん初夏のころだったと思う。それまで外国文学というのは子ども向けにやさしく書き直されたものか,あるいは少年文学にジャンル分けされるものしか読んでな […]