川添愛『数の女王』(東京書籍,2019)を読み終えた。 数論を巧みに織り込んだファンタジーで,最後のクライマックスまで一気に読ませる力作だった。誇り高く冷酷非情な王妃,美しい娘ビアンカ,妹として育てられた心貧しい養女ナジ […]
マンション管理組合と日本システム企画の「連携プレイ」
何度かこのブログで取り上げているNMRパイプテクターという「赤錆除去浄水装置」を販売している日本システム企画株式会社のサイトには,資料請求のフォームがあり,だれでも請求することができます。私も,この製品に関心を持って20 […]
リービッヒ冷却器のはなし
ツイッターやフェイスブックでリービッヒ冷却器をネタに仕込んだジョークを流したところ,「どうして冷却水は下から上に流すのか知りたい」という質問を受けた。これについてはずっと昔に自分で納得のいく説明を得ているのだけど,質問者 […]
NMRパイプテクターの批判記事を公開します
株式会社日本システム企画という企業があります。水道管に外側から「NMRパイプテクター」と名付けられた装置を取り付けると,管の中の赤錆を還元して黒錆に変えることで配管設備を更新することなく数十年保たせることができるという触 […]
私には2人の子がいて、1人は「あゆみ」という・・・
あゆみは女の子であるとする。男の子もいるかも知れないが、たぶんきわめて稀だろうから無視する。で、ある人が次のように言った、 私には2人の子がいて、1人は「あゆみ」という名前です。 この人に女の子が2人いる確率を求めよ。 […]
条件付き確率の話 私には2人の子どもがいて…
ある人が言った。 私には2人の子どもがいます。そのうちの少なくとも一人は女の子です。 この人に女の子が2人いる確率はどれだけか? ただし、1人の子どもをランダムに連れて来たら、男の子である確率も女の子である確率も1/2 […]
確率の問題 探しものと疑心暗鬼
会社に出社して、今日の仕事のための資料を引き出しから出そうとしたら、ない!あちこちありそうなところを探すのだが出てこない。探しながら「ひょっとして誰かが勝手に持ちだしたんじゃ・・・」という疑念が湧いてきた。同僚たちはみな […]
はやぶさ2とリュウグウの簡単な物理
小惑星リュウグウの上空に探査機はやぶさ2が到着してホームポジションに落ち着いたあと,MINERVA-Ⅱという小型着陸機を下ろして地表の探索が始まった。つぎに各種の測定器を積み込んだ MASCOT も下ろすことに成功した。 […]
「創作」される科学記事
4月4日付の毎日新聞に,関西学院大学の下地博之助教らの研究グループによるアリの社会行動の研究の紹介記事が掲載された。この記事は同日夕刊にも掲載されている(スキャンした紙面は下に)。電子版に記事が出たのは10時13分,それ […]
レ・ミゼラブル
名高いヴィクトル・ユゴーの「レ・ミゼラブル」を読んだのは中学一年のとき,たぶん初夏のころだったと思う。それまで外国文学というのは子ども向けにやさしく書き直されたものか,あるいは少年文学にジャンル分けされるものしか読んでな […]