乱数を使う


コンピュータを使ったシミュレーションできわめて強力な役割を果たすものに ランダムさを用いたものがあり,モンテカルロシミュレーションと総称されています。 その応用は積分の計算のような数学的な目的から自然現象や社 会現象にまで広範な世界を作っています。ここでは,そのほんのさわりを 眺めてみることにしましょう。



データ解析用のRubyスクリプト


演習

  1. [0,1]の区間の一様連続分布にしたがう乱数を $n (n=1,2,4,6,12,20)$個足し合わせた和を 多数回(100000回)ほど発生させなさい.その分布について,平均と分散を計算し, また分布の形をプロットしなさい.
  2. ランダムに20人の人を集めた時に,その中で血液型がAである人の数が どのように分布することになるかを, 二項分布のシミュレーションを行うことで示しなさい. 計算の回数を100回,1000回,10000回などとしてみて, 分布が理論的な分布と近づくことを確認すること.
  3. 平均がそれぞれ 1,3,6,10 であるようなポアソン分布に従う乱数を多数回発生させ, その分布について,上と同様の解析を試みなさい.
  4. 個体数100000の集団Aと500の集団Bがある.成熟して繁殖可能になる子の数は,親1個体あたり 0.9 とする(これは人なら TFR 1.8 に相当する). 集団A, Bについて,次のシミュレーションを行って,その結果をまとめなさい. まとめは,グラフを入れた PDF の文書で提出すること.